ダブルトップは天井のサイン
2018/3/24更新
ダブルトップを高値圏、天井圏で見つけたら売りのタイミング!
<この記事はこんな人におすすめ>
人より安く買い、高く売りたい人
チャートの基本的な形を知っておきたい人
相場の転換点を知りたい人
基本といえるチャートの形は知っておかなくてはいけません。
そうすることで、他の人より早く相場の転換点に気付くことができるようになります。
今回の「ダブルトップ」というのは、相場が上昇トレンドから天井を打ち下降トレンドに転換する際に見られるチャートの形です。
まずは、「ダブルトップ」とはどういう形のチャートなのかを見てみましょう。
まさにMの文字になっている上の「ダブルトップ」にチャートを見ながら説明していきます。
●上昇が続く上昇トレンドと言える状態で一度天井を打って反落(下落)します。
この底を「一番天井」と呼びます。
●一番天井を打ち反落したものの、買いの圧力が強く再度反発した後に、再び下落に転じ「二番天井」を作りにいきます。
その一番天井の後の下落の際に反発した価格が「ネックライン」と呼ばれ、次の下降の際の価格をサポートするラインになるいわゆる「支持線」になります。
ここで、勘の良い方は気付いたかもしれません。
下降中に跳ね返して反発したところが「ネックライン」「支持線」になるのなら、その直前に付けた「一番天井」も「ネックライン」で次の上昇の際に壁になる「抵抗線」になるんじゃないのかと。
まさに、そのとおりで、「ダブルトップ」を作りに行く過程で、「一番天井」をつくり反落したものの、すぐに反発したのに、再び下落し「二番天井」を作りに行く際も「一番天井」がネックラインとなり価格の上昇をの壁となる「抵抗線」になります。
ですので、「ダブルトップ」を形成する際の「二番天井」も、「抵抗線」となる「一番天井」を突き抜ける前に反落することが多いです。上の図のように「一番天井」で気持ちいいほどちょうどキレイに反落し「二番天井を作る場合もあります。
ただし、
上昇トレンドが終わり下降トレンドに転換するときに出来るダブルトップですが、以上のように「二番天井」を作り2つの山ができたから「ダブルトップ」が完成というわけではありません。
最後に大切な条件があります。
それをクリアし初めて「ダブルトップ」を形成したということになり、続いていた上昇トレンドも下降トレンドに変換したかもしれないと考えられるようになります。
その最後の大切な条件とは。。。
「一番天井」後の下降で付けた安値である「ネックライン」となっている「抵抗線」を上から下に突き抜けること
「一番天井」後の反発でつけた高値を下から上に抜いてようやく「ダブルトップ」の完成です。
上に出ている画像を含めてダブルトップの他の形は次のようなものがあります。
Wを形成するといってもいろんな形がありますね。
そして、ここで問題です
正解は。。。
2→1→3
よく考えたら難しくはない問題です。
「ダブルトップ」は上昇トレンドが終わり下降トレンドに転換する際に見られるチャートの形ですので、出来る限りパッと見ても下降トレンドっぽいものが力強さがあります。
2は「一番天井」よりも低い位置で「二番天井」を形成して反落しています。つまり天井をつけた高値も徐々に低くなってきているということで、投資家の売り意欲は以前より高くなっていると読むことができます。
様々なチャートを見ると、波のように上げ下げを繰り返しながら動いているのを見ることができますよね。
ダブルトップを作って下降トレンドに転じる場合は、下落と言っても一度目の一番天井より二番天井の方が低く、上げ下げを繰り返しながらも徐々に上げても前ほど上がらない状態のものをチェックするといいでしょう。
さらに気をつけないといけないのがダマシです。
ダブルトップを付けたからと言って必ず相場が下降トレンドに転換するとは限りません。
ダブルトップを形成しネックラインを上から下に力強く突き抜け下落したものの、売りの力が持続せずまたネックラインを上回ってくることもあります。
トレンド転換のように見えて実際はそうじゃなかった。それを「ダマシ」と呼ばれています。
ただ、ダブルトップは優位性が高いので、ダマシが怖くてネックラインをブレイクしたところで入れなくてチャンスを逃すより、ダマシもあるということを頭の中に入れてだめならすぐ損切りして次のチャンスを待つという心構えでチャンスを逃さないスタンスでいる方がよいでしょう。
ダブルトップの説明は以上です。次は天井ではなく底値を見つける判断材料になるダブルボトムは買いサインをどうぞ