信用取引は危険?メリットとデメリットを知れば強い味方になるよ


信用取引って危険なの?

自分の資金以上の売買ができる信用取引というのをご存知でしょうか?

知っている人でも信用取引と聞くと「危険」「あぶない」「やめとけ」と信用取引の制度自体に良くないイメージを持っている人もいると思います。

最初に結論として言い切っておきますが、

信用取引=危険、悪、やめとけではありません。

信用取引にはメリットがいくつもあります。

ただ、信用取引は自己資金以上の株を買うことができるので、場合によっては自己資金以上に損をして借金を背負うということもありえないとは言えません。

しかし、それは信用取引自体には問題があるわけではなく(むしろメリットだらけ)、問題が起こるとしたら信用取引の使い方や使う人の心構えに原因や問題があるのです。

それにもかかわらず、イメージや先入観だけで信用取引は危険と誤解が広がり、メリットに目を向けることなくまったく近寄ろうとしない投資家もいます。

使い方次第では、コストが下がり、投資効率が上がり、今まで以上に資産を増やせる可能性がある信用取引。

信用取引=危険という先入観が勝ち、その仕組みとメリットを知ろうとしなかったり、使いこなそうとしていないのであれば、投資家として非常にもったいないことをしているといえます。

これから見ていく信用取引のメリットを理解することで、自分の武器に変えていきましょう。

信用取引のメリット1 自己資金以上の売買ができる

信用取引の最大のメリットは、自己資金以上の株を買えることです。

信用取引口座を開けば、現金や株券を担保として自己資金の約3.3倍まで株を買うことができます。

現金などを担保にして株を買うということですから、証券会社の資金を借りて利用しているという形になります。

信用取引も現物取引とまったく同じ注文方法で買ったり売ったりするだけです。ですので、ほとんどの人はお金を借りて株を買っているという感覚はないと思いますが、金利も発生しますし、実際はお金を借りて投資している状態です。

ここで、1つ質問があります。

あなたの知人、友人、付き合いのある銀行などで「株買いたいから、お金貸して」と言って貸してくれる人がいますか?

子供の大学の入学金や家を買うなら銀行が貸してくれるかもしれません。割り勘にしようと思ったら財布にお金が入っていなくて次会ったときに返すといったら貸してくれる友人がいるかもしれません。

でも、「株を買うからお金を貸して」と言って貸してくれる人はまずいないですよね。逆の立場で考えても、「株買うからお金貸して」と友だちに言われても貸せないですよね。

もし貸してくれる金融機関があっても、返済能力があるかどうかガッツリ信用調査されますし、金利も安くはないでしょう。

しかし、信用取引をすれば証券会社はいとも簡単に、自己資金以上のお金を低金利で貸してくれるのです。

株式投資のためにお金を貸してくれる人なんてほとんどいないなか、証券会社で信用口座を開けば、難しい審査もなく、実績も信用もなくても、年利たったの2%台で自己資金の3.3倍まで自分のお金のように投資に使うことができます。

返済実績がないのに面倒な手続きがなく年利2%台の金利でこれ以上簡単にお金を借りられるところがあるでしょうか?

商売では、100円で仕入れたものを200円で売った差が利益になります。そういう意味では金利も同じく仕入れです。

2%で仕入れたお金をその2%以上で運用できたらその金利差が利益になります。

金利が2%で、100万円を信用取引で運用して年5%の運用益を出せたら売買益は5万円で、そこから金利2万円を差し引いた3万円が手元に残る利益になります。

このように、金利などを支払ってでも借り入れなどで他人の資金を使い、自己資本以上の金額を運用して利益を追求することを「レバレッジをかける」といいます。

大企業であっても手元にある自分のお金だけで経営していません。他人のお金を利用しています。

車や家電に限らずメガネを作るにも工場が必要です。工場を作るお金を全額自分で賄おうとしたらいつまでたっても工場を作ることができずビジネスチャンスを逃してしまいます。利益を追求するには、銀行から借りるか、株主に出資してもらうなど自己資本の何倍かの他人資本を利用しないといけません。

銀行も預金者から預かったお金を住宅ローンや企業へ貸し出すことで、自己資本の何倍ものレバレッジをかけて利益を追求しています。もし、銀行が自己資金だけで経営をしたら経営が成り立たなくなるどころかその国の経済がストップしてしまうでしょう。

リスクをしっかりコントロールするのが最優先ですが、投資家であるなら、投資利益を追求するのは当然のことです。ですので、レバレッジをかけて他人資本を利用し自分の資金に対してどれだけ効率よく利益を上げられるかもというのも非常に重要です。

例えば100円の商品を仕入れて110円で売るとします。全額自己資金だと100円の投資で10円の利益なので投資効率は10%です。

しかし、自己資金10円で、残りの90円を無利子で借りることができたとすると、自己資金10円で10円の利益を生み出すことになりますので、投資効率は100%となり、全額自己資金で投資するより10倍効率が良くなります。

他人の資本を使いレバレッジをかけることがどれほど資本効率が良いかということを分かりやすくするために極端な例を出しますが、利益を追求する投資家は資本効率も計算に入れています。

通常、金利というのはお金を貸したくなる人ほど安く借りられ、こいつに貸すのはちょっと心配だなという人ほど金利が高くなります。また、簡単に借りられるところほど金利が高くなります。

それにもかかわらず、信用取引の金利は年利2%台です。しかも、いつでも借りられますしいつでも返済できます。つまり、信用口座を持っている人なら株を買うときだけ信用枠を金利2%台でお金を仕入れて、返済等をすれば自動で即返済になるので無駄な金利が発生しません。

担保の3倍以上のお金を年2%以下で借りたいと思った当日にかんたんに借りられる人もごく少数ですがいるかもしれませんが、我々一般人からすると信用取引の条件というのは他では考えられないくらいの好条件です。

信用取引のメリット2 空売りができる

2つ目の信用取引のメリットは空売りができるということです。

空売りとは「下がれば儲かり、上がると損をする」取引です。

株を買う場合は「上がれば儲かり、下がると損をする」ので、空売りをすることで買いとは正反対の取引をすることができます。つまり、上げ相場だけではなく下げ相場でも利益を狙うことができるようになります。

理屈としては、まずを株を借りて売って、最後に買い戻して株を返済するという形を取るのですが、注文は普段の買い注文と一緒ですので難しくはありません。


売建を選択して売りたい値段と株数の入力して発注すればOK!(買い注文と一緒ですね)手仕舞いするときも買いの時と同じく返済注文をするだけです。

株を借りて売るということで、持っていない株を借りて売ることから「空売り」と呼ばれています。

株券を借りるので空売り注文が約定したら株のレンタル料である「貸株料」というのを支払うことになります。

貸株料は証券会社により異なりますが、年利1.10%か1.15%がほとんどです。貸株料は日割り計算で空売りしている期間だけ費用が発生します。

空売りも信用取引ですので信用取引の買い注文と同様、自己資金の最大3.3倍まで空売りすることができます。

株券を借りて空売りをできるというのもすごい仕組みですよね。もし空売りを証券会社の仕組みを使わずやるのはとても大変なことです。自分で株券を貸してくれる人を探すなんて不可能ですよね。

そう考えると、たった年1.1%程度の貸株料で貸株の手続きをやってくれ、自分はただ買い注文と同じように注文をするだけだと考えると、とんでもなく安いコストで便利なサービスを使うことができると感じるはずです。

信用取引のメリット3 手数料が安い

信用取引のメリット3つ目は、手数料が現物取引より安いということです。

例えば、SMBC日興証券立花証券e支店信用取引の手数料が誰でもいつでも無料です。

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また、楽天証券松井証券では「一日信用」というサービスがあり、買った(空売りした)その日のうちに手仕舞いすれば手数料がだれでも無料になります。

それだけじゃなく、楽天証券なら1回の約定が100万円以上、松井証券は1約定300万円以上なら金利や貸株料(空売り時に必要な費用)までも無料になるとんでもないサービスがあります。つまり費用が一切かからず売買ができるわけです。

楽天証券はリアルタイム株価更新ツール「マーケットスピード」が非常にできが良く、10数年に渡り私も利用していますが、多くの個人投資家に愛用されています。

また、松井証券はだれでも現物取引、信用取引をあわせて1日10万円までの売買は手数料がだれでも無料になりますので、少額で投資する人にはとてもありがたいサービスです。

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信用取引のデメリットはない!ただ使い方を間違うとリスクが高くなる

信用取引の制度自体にデメリットはありません。ただ、危険な使い方をすればリスクがあがります。

信用取引は投資家にとって素晴らしい制度なのですが、信用取引に限らずこの世の中のツール全般に言えるように、活かすも殺すも使う人次第というわけです。

そのために気をつけなければいけない注意点があります。対処法とともに見ていきましょう。

信用取引の注意点1 自己資金以上の売買ができる

信用取引は通常、自己資金の3.3倍まで株を買うことができます。

全力で3.3倍の信用枠を使えば、信用取引を使わないときより資産を3.3倍の速さで増やすことも可能です。

例えば、100万円の資金で全額株を買い30%値上がりすると、30万の利益です。

しかし、3.3倍の信用枠を全部使えば333万円分の株を買えます。そして、同じように30%値上がりすると利益も3.3倍の100万円と資金が倍増します。

理屈では信用枠をフルに使えばすごい勢いで資産を増やすことも可能です。

しかし、そういった売買はおすすめできません。身内がやっているのを知ったら全力で止めます。

なぜなら、下がるときも3.3倍のスピードで資産が減っていくからです。

信用枠をフルに使えば30%の値上がりで資金が倍増するということは、30%値下がれば口座残高がゼロになってしまいます。

もし、売りたくても売れないストップ安が続いてしまえば、30%以上下げたところでようやく売れたなんてこともありえます。その時の口座残高は。。。マイナスですよね。証券会社に借金ができたということです。

机上の空論や、皮算用など頭の中では空想で、上がり続ける株を作ることはできますが、どんなカリスマ投資家であっても全勝は不可能です。

買った銘柄すべてが含み損を経験することなく全勝することは不可能であることと、負けは投資を続けていく上での必要経費だということを理解できていれば、負けたときに大損をしないように投入資金の配分を抑えておくことに注意を払えるようになります。

対処法 レバレッジを抑える

信用取引を始めたばかりの人は、「しっかりと損切ができ」、「信用取引の仕組み」と「レバレッジを掛けたときの資金の増減スピード」と「その時の心のコントロール」に慣れるまでは特に、信用枠を十分に残すこと(レバレッジを低く抑える)が大切です。

特に、損切りのルールがない人や決めていた損切りルールを破ってしまうことが多い人はレバレッジを掛けない方が良いと思います。

損切りをできない人が信用枠をフルに使い売買することは、命綱無しで綱渡りするようなものです。

一度も失敗(=損)をせず綱を渡りきれたらいいのですが、一度でも失敗し足を滑らせると命綱がないために悲劇が起こり、もう二度と再挑戦できない状態になってしまいます。

また、こういう状況だと、失敗ができないという緊張感から精神的な余裕がなくなり、正しい判断も難しくなります。

レバレッジの掛け方に対する基本的な考えは次のようになります。

●高レバレッジでも危険度が比較的低い投資方法
✅デイトレのような保有期間が短い投資
✅少しの値下がりで損切りをする投資

●高レバレッジは避けなければいけない投資方法
✅保有期間が長い投資
✅損切りが浅くない投資

●レバレッジを上げる際は慎重になるべき投資方法
✅日をまたぐ投資方法(デイトレード以外の投資全般)

小さい値幅ですぐに損切りする投資であればあるほど、レバレッジを上げても危険度は高くなりません。

反対に、投資期間が長い投資場合は、アメリカや中国などの海外市場で急落が起きれば、それにつられてどうしても持ち株も大きく下がってしまうこともあります。

長期投資であればこのような短期的な需給の影響を全身で受け止める場面が何度も出てきます。短期間で株価は元の位置まで戻ってくれることもよくありますが、フルレバレッジで投資をしてしまうと、株価が戻る前に急落に耐えきれず持ち株を手放さないとない状況になることをありえます。

ですので、投資期間が長ければ長いほどレバレッジは低く抑えるしかないというわけです。

信用取引の注意点2 空売りの踏み上げ

株というのは下げたとしても0円より下がることはありません。100万円で買った株の会社が倒産しても最悪0円になるだけでマイナス100万円になることはありません。

つまり、買った金額以上は損をできないということです。

ですので、レバレッジを掛けない限り、株を買った後にリーマン・ショックのような大暴落が来ても借金を背負うことはありません。

しかし、空売りの場合は損失が限定されず、レバレッジを掛けなくても資産がマイナスになる可能性があります。

なぜそうなるのかを例をあげてみていきましょう。

例えば株価100円の株を1万株、100万円分空売りをしたとします。

空売りは下がれば儲かるので株価が90円に下がれば値幅10円(100-90)×1万株で10万円の利益です。もし、1円まで下がれば99万円の利益です。

しかし、期待に反して株価が上昇してしまい株価が110円になると、10万円の損失です。200円だと100万円の損失です。レバレッジ1倍でもこの時点で資金はゼロになります。

さらに、買いが殺到するしてストップ高が何日も続いて買い戻したくても買い戻せない状況になってしまい300円でようやく買い戻し空売りを解消できた場合は、損失は200万円なので口座残高はマイナス100万円で、証券会社に対して借金ができてしまいます。

これは仕組みをわかりやすくするための極端な例ですが、みんなが予想しなかったレベルの好材料なニュースがでて何日か連続でストップ高になる場合もあります。

また、ストップ高は無いものの、毎日ジリジリ上げ続けて株価が2倍、3倍となる場合もあります。この場合でも損切りをしなければ、かんたんに資産を失います。

空売りは利益が上限がある一方、損失は自己資金以上になる可能性もありえます。レバレッジを掛けていると自己資金以上の損失を被る可能性が高くなります。

そういう部分を抜きにしても、空売りは買いより難しいと言われていますし、私自身も色んな角度から過去の株価で検証した結果、空売りは買いより稼ぎにくいという結論に至っています。

空売りの踏み上げの対処法

信用取引はしても空売りはしない

投資をする上で消極的なように見えますが、資産運用上では積極的な対処法であると思います。

使い方次第では心強い武器にもなる空売りですが、空売りを始めるのは信用取引の買いで何年にも渡り十分な結果を残してからでも遅くはありません。それまでは控えておくことをおすすめします。

まとめ

こうして、信用取引のメリットと注意点を振り返っていきましたが、信用取引は投資家にとってメリットしかなく、問題が起こるのは使い方に問題があったときだけで制度が悪いわけではないのがお分かりいただけると思います。

ただ、信用取引を使う場合、投資スタイルによっては信用取引を使ってもレバレッジ落とすなど資金をどうコントロールしていくかという資金管理能力が今まで以上に問われることになります。

信用取引を自分の投資スタイルに合った適切に使い方を追求することで、投資効率を上げて資産を増やすことができるのか、それとも一度の失敗ですべてを失う「命綱無しの綱渡り」のような投資を行ってしまうのかは、全て自分自身にかかっています。

繰り返しになりますが、信用取引は投資家の強い味方であるのは間違いはないのですが、それを活かすか殺すかは自分次第です。

ますは、信用取引の仕組みと特徴、注意点をしっかり理解し、自分に合った信用取引の利用方法を見つけるために試行錯誤していきましょう。

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