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信用取引とは 信用取引と空売りの仕組み


信用取引とは 信用取引の特徴

信用取引とは、証券会社が保有する資金や株を利用して売買することなのですが、特徴として次の2点が挙げられます。

1.口座に預けてある資金以上の売買が可能

2.株価が下がると儲かり、上がると損をする信用売り(空売り)が出来る

投資家は信用取引にしかないこの2点の特徴を投資に利用するために信用口座を開設することが多いです。

それでは、信用取引の特徴を詳しく見ていきましょう。

信用取引の特徴① 資金以上の売買ができる

まず1つ目の「口座に預けてある資金以上の売買が可能」という特徴ですが、FXをされている方はよくお分かりだと思います。

証券口座に入れてある資金や株を、証拠金(担保のようなもの)として、その自己資金3.3倍程度の金額まで株を購入することが出来ます。

購入資金は証券会社の資金を利用するという形になりますので金利が発生します。年率1~3%程度(証券会社によって異なります)

一旦、信用口座を開けば、普通に株を買うのと同じ手順で買い注文を出すだけで信用取引で買い注文を出せますので、普通に株を買うのと手間も感覚も同じです。

ですので、仕組みとしては証券会社の資金を借りて株を買うという形なのですが、そういう実感はあまりないと思います。

自分の資金以上の株を買えるということですが、FXなら自己資金の10倍以上(昔は自己資金の100倍まで売買することができました。恐ろしいですね)の額を取引できますが、信用取引の場合は、証券会社により倍率が異なりますが、自己資金の2.5倍から3.3倍程度までの額を買うことが出来ます。

ただし、買えるだけ買うというのは、ちょっと株価が下げただけで自己資産の減り具合が非常に大きくなりますので、オススメしません。

今言ったように、自己資金の何倍まで買うことが出来るのかという倍率の設定は各社で異なりますが、ほとんどの証券会社が自己資金の2.5倍から3.3倍程度の範囲です。30万円を証券口座に預けておけば、2.5倍なら75万円、3.3倍なら100万円分まで株を購入することが出来るということです。

また、信用取引での注文を出すためには証券会社がそれぞれ定めている「保証金」の最低額以上の残高が無いといけません。

ほとんどのインターネット証券会社では最低30万円となっています。少なくとも30万円は口座に入金しないと、信用口座を開いていても信用取引で注文を出すことは出来ません。

自己資金以上の株を買ったり売ったりできる制度ですので、ある程度の金額を口座に入れておける人じゃないと売買資金を貸す側としても怖いなと証券会社も考えますよね。

ですので最低必要な証拠金額があるということについても知っておいてください。

信用取引の特徴② 下がると利益になる空売りができる

次に2点目の「株が下がると儲かり上がると損をする信用売り(空売り)が出来る」という特徴ですが、仕組みはすごく簡単です。

通常は、株を買って、上がったところで売れば利益、下がったところで売れば損失ということになりますので、売買の順番としては「買う→売る」ですよね。

しかし、空売りの場合は売買の順番が逆で「売る→買う」なんです。

ただ、特別な手続きは一切なく、信用取引の新規売り注文を出して、手仕舞いたい時に返済注文をするだけです。「買う→売る」と手順も手間も同じです。

信用売り(空売り)の場合、初めに売って、その後株価が下がったところで買い戻せば下がった分だけ儲けて、株価が上がったところで買い戻せば上がった分だけ損となります。

まだ仕組みがややこしいという人のために株以外で例えてみます。

いつの時代もブームになる商品というのがあって、時計や、スニーカー、焼酎などが定価以上で売買されてたりします。

焼酎の森伊蔵も3000円ちょっとのものが、ネットでも酒屋でも2万円以上で売られています。

もし自分がその森伊蔵を持っていたとします。

いつかは、きっとブームが去って定価販売に戻るだろうと考えました。

まあ、急いで飲む予定もないから、高い値段で売れる今のうちに売って、ブームが去って定価で買い直してみようと考えました。

実際売ってみると、定価3千円の焼酎が2万円で売ることができました。

もし、将来3,000円で買い直すことができれば、手元には昔と変わらず焼酎がありますが、2万円で売ったものを3,000円で買い直したので、焼酎が手元に戻ってきただけでなく17,000円の現金も手に入れることができます。これが空売りで下がると儲かる仕組みです。

でも、上に焼酎のように、初めに売るって、その売る株を持ってないと売れないんじゃないの?と思われた方、その通りです。仕組みをしっかり理解されていると思います。

無い株は売れませんよね。しかし「信用取引」なら無い株を売ることができるんです。それが空売りと呼ばれている理由です。

信用取引で買うということは、証券会社から資金を借りて買うことなんですが、信用取引で売る(空売り)することは、証券会社から株を借りて売るんです。

なので、持っていない株でも売ることができます。しかし、将来株を買い戻し証券会社に返す必要があります。

2万円で売った焼酎の相場が3万円に上がってしまった場合は、買い戻すと1万円の損になります。

焼酎なら買い戻さないで我慢するということができますが、株の場合、証券会社から株を借りて空売りしているため、必ず買い戻さなければいけません。

ですので、相場が3万円に上がってしまった場合は、2万円で売った株を3万円で買い直すことになり、1万円の損失となります。

自分の焼酎を売ったのなら、買い戻すか買い戻さないかは自分で決めれば良いだけなんですけど、借りて売ったものは必ず買い戻さないといけないということです。

空売りというのはこのような仕組みになっています。

目に見えないところで証券会社と株券の貸し借りの手続きが行わてているのですが、注文は普通の売買と同じように、新規信用売り注文を出して、将来買い(返済)注文を出すだけです。

株を借りたり返したりする手続きなど特別に何かする必要は一切ありません。だから株を借りているという実感も全くありません。

しかし、証券会社から株を借りているので貸株料というのが持ってる日数分発生します。
※貸株料は年利1.1%のところが多いです

信用取引というのは以上のような特徴があります。

仕組みが良く分からないということで口座開設を躊躇している方もいるかもしれませんが、信用口座開設時に署名したする程度の手続きは必要ですが、注文の仕方は普通の売買となんら変わりありません。買い注文と売り注文を出すだけです。

また、自己資金以上の売買ができてしまうということで危険を感じ、敬遠している人が多いと思いますが、信用口座を開いたからといって自己資金以上の売買をしないといけないわけではありません。

自己管理ができない方は、自己資金の3倍程度の限界までいつも買ってしまい下落したときに大やけどをしてしまうかもしれません。

ですので常に何か買わずにはいられない人や、欲望の塊の人や、初心者の方には信用取引をオススメできません。自滅するだけの可能性が高いです。

そういった自己管理、自己抑制ができない人でないのならば、下がれば儲かる空売りというのは、リーマンショックや大地震のときのように予期せぬ混乱による暴落へのリスク軽減策にもなってくれたりしますし、下がれば儲かるという投資法を1つ放棄するのはもったいないかなと思ったりもします。

また信用取引の手数料は現物取引(普通の自己資金での取り引き)の手数料よりやすくなっています。手数料を抑えるということは損益を向上させることになります。上手く利用できれば成績をアップできますね。

なんとSMBC日興証券は信用取引の売買手数料が無料です。

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