【株】銘柄によって呼値が違う。同じ株価でも値動きの単位が違うのはなぜ?


シスヤ
シスヤ

株の値動きの単位って株価ごとに決まってるはずなのに、3000円台の銘柄でも5円単位で動く株と1円単位で動く株があるし、500円台の株でも1円単位で動く銘柄と0.1円単位で動く銘柄があるのはなぜなの?

株価が同じ3000円台の銘柄でも5円単位で動く銘柄もあれば、1円単位で動く銘柄もある

上の画像を比べて下さい。

左が証券コード6770のアルプス電気で、右が2914の日本たばこ産業(JT)です。

確かに左のアルプス電気は5円単位ですが右のJTは1円単位ですね。

最初に専門用語の説明ですが、何円単位で動くかその刻み値のことを証券用語で「呼値(呼び値)」といいます。

呼値とは

 

呼値(よびね)

値段の刻み値のこと。
株価に応じて呼び値が決まっていて、例えば株価は3000円台の銘柄の呼び値は5円刻みか、1円刻みになります。
株価が10万円刻み値は100円か50円なので、株価が100,001円になるということはありません。
(株価ごとの呼値一覧表は下部にあります)

通常、呼値は株価水準によって一定で定められているのですが、一部の銘柄だけ呼値が異なっています。

500円台の株でも同じような現象を見ることができます

左の野村ホールディングスは呼値は0.1円単位で、右のマネックス証券は呼値が1円単位になっています。

2013年までは呼び値は1通りだった

このページの後半に株価水準ごとの「呼値一覧表」を置いていますが、2013年までは3000円以上ならどの銘柄も呼び値は5円単位、5000円以上は10円単位というように、銘柄によって呼び値の違いはありませんでした。

【2013年までの呼値の単位】

1株の値段呼び値の単位
1,000円以下 1円
1,000円超3,000円以下1円
3,000円超5,000円以下5円
5,000円超10,000円以下10円
1万円超3万円以下10円
3万円超5万円以下50円
5万円超10万円以下100円
10万円超30万円以下100円
30万円超50万円以下500円
50万円超100万円以下1,000円
100万円超300万円以下1,000円
300万円超500万円以下5,000円
500万円超1000万以下10,000円
1000万円超3000万以下10,000円
3000万円超5000万万円以下50,000円
5000万円超 100,000円

2014年1月14日より呼び値が2通りになった

しかし、2014年1月14日より、「TOPIX100構成銘柄」のみ呼値の単位が縮小されました。

TOPIX100

TOPIX100構成銘柄とは、東証一部銘柄の中から時価総額と流動性(売買高)が高い100銘柄で構成された指数のことをいいます。
東証一部全銘柄の時価総額の総額の約60%を占めています。

ということで、TOPIX100構成銘柄とその他の銘柄では呼値である値動きの刻み値が異なります。

下の表が、通常の銘柄とTOPIX100構成銘柄の「呼値一覧表」です。

1株の値段呼び値の単位
通常の銘柄TOPIX100構成銘柄
1,000円以下 1円0.1円
1,000円超3,000円以下1円0.5円
3,000円超5,000円以下5円1円
5,000円超10,000円以下10円1円
1万円超3万円以下10円5円
3万円超5万円以下50円10円
5万円超10万円以下100円10円
10万円超30万円以下100円50円
30万円超50万円以下500円100円
50万円超100万円以下1,000円100円
100万円超300万円以下1,000円500円
300万円超500万円以下5,000円1,000円
500万円超1000万以下10,000円1,000円
1000万円超3000万以下10,000円5,000円
3000万円超5000万万円以下50,000円10,000円
5000万円超 100,000円10,000円

なぜTOPIX100構成銘柄だけ呼値が縮小された理由

東京証券取引所は、時価総額と流動性が高いTOPIX100構成銘柄の呼値を細かい単位にした理由を以下ように説明しています。

呼値短縮の理由

1.約定価格の改善
2.指値注文時の値段の選択肢の広がりによる板での順番待ちの緩和
3.それらにより投資家の利便性を向上させるため

みずほのように200円前後の株価の銘柄が1円単位だと、1円動くだけで0.5%動くことになります(株価が200円の場合)

200円で買った銘柄は201円で売らないと利益は出ません。

大量の資金で細かく売買し利益を出そうとする機関投資家にとっては、しかし呼値が1円から0.1円になれば、200円で買ったものは200.1円で売れたら利益がでます。

また、1円単位のときより0.1円単位の方が指値の注文も分散されます。

1円単位のときは200円で買いたい人は200円の注文に集まっていたけれども、0.1円単にになると、200円で注文を出していた人の一部は199.9円や200.1円など違う指値で注文することが予想され、約定機会の増加によりさらなる流動化の増加を期待することができます。

呼値の短縮の影響は個人投資家にもあります。

特に、1日の取引時間内で取引を完結させるデイトレーダーや、保有時間が長くて数分程度のスキャルパーと呼ばれる個人のトレーダーへの影響は大きかったと思われます。

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