経済市場雑記

誰も車を買う必要がなくなる。自動運転の車が普及したその先のモビリティサービスMaaSとは


完全自動運転の車が普及すると車を買う必要がなくなるかもしれません。

そうなれば、車のローンや車検、急な修理代からも開放されます。

その第一歩として、先日、日本での自動運転タクシーの実験走行が始まりました。

自動運転タクシー
タクシー大手の日の丸交通と自動運転ベンチャーのZMP(東京)は27日、東京都内の公道で自動運転タクシーの実証実験を始めた。乗客を乗せたタクシーが公道を営業走行するのは世界で初めて。両社は2020年に特定区間で運転者が無人の自動走行を目指す。
実験車両は、ミニバンにZMPの自動運転システムを搭載しており、ハンドルやアクセル、ブレーキ操作を自動で行う。今回は運転席に日の丸交通の運転手が座り、動きが不安定な車が接近したときには手動運転に切り替えたという。(時事通信社)

今回はまだ、運転手が運転席に座り異常時に手動運転に切り替えるようにしているようですが、日本初の自動運転タクシーサービスが交通量の多い東京で始まったことがMaaSにとって非常に大きなニュースとなりました。

ところで、MaaSという言葉をご存知でしょうか?

MaaSとはMobility-as-aServiceの略で、直訳すると「サービスとして移動手段」であり、移動にかかわるサービスの革命のようなものです。

完全自動運転の車が普及すると、車を所有することなくスマホ1つで、移動手段を確保できるようになります。

例えば、子供が学校でトラブルを起こしたので急に呼び出されました。

ちょうどスーパーに行こうと思っていたところだったので、学校に行った帰りにスーパーに寄ってから帰宅することにしました。

というルートをスマホに入力すると、無人の車が玄関の前まで迎えに来てくれてそれに乗れば学校の前まで送ってくれます。

無事学校での用事が終わったことをスマホの通知ボタンを1つ押せば、1台の車が学校の前に到着する。

それに乗りスーパーに向かい買い物をするのですが、移動時間の間にスマホで注文していた商品はスーパーに着いた時にはすでにかごに入れられて用意されています。

あとは、買い忘れたものがないかぶらぶらスーパーの中を歩くもよし。そのまま精算するもよし。

スマホで支払いを済ませるとそれが自動車を呼び寄せる通知となり店を出たら車が目の前にやってきます。

こんな世界になれば、移動時間に無駄がなくなり、より一層便利な生活を遅れるかもしれません。

ただ、こういった利用の仕方をすると今以上に街中、車だらけになるかもと考える方もいるかもしれません。

しかし、MaaSのシステムを使えば、限られた移動手段と車の台数の中、Aさん、Bさん、Cさん。。。とその時、その街でMaaSで移動を利用する全ての人を見て、最も効率的な移動を考慮しながら、その中でライドシェアと呼ばれる相乗りも併用することで、全員の効率を考えながらAさんの、Bさんのベストな移動方法が用意されます。

学校へ忘れ物を届けるときにはちょうど同じ方面に行く人と乗り合いになったり、場合によっては途中で乗り換えが発生するかもしれませんが、乗り換えも今のように5分10分と待つ必要がなくスムーズに行われます。

宅配の荷物も、自動運転の車に乗れば帰宅時間が予め分かるので、家につく時間丁度に宅配の無人カーが家に付くように手配もできます。

次の動画はトヨタ自動車が2018年1月が公表した次世代電気自動車を使ったMaaSの構想です。

バス停はなくなり好きな場所から、同じ時間帯に同じ方面に行く人と一緒に効率よく移動することが出来ます。

途中電車を乗ることもありますが、MaaSでは車を使おうバスを使おうが、どういう組み合わせであってもスマホ1つで1回ですべての乗り物の料金を精算できます。

もし車が途中でパンクしたりバッテリーが上がってしまっても乗り換えればいいだけです。

先日自宅から20km離れたところで縁石に車のタイヤをこすりつけた時にパンクしてしまい、自動車保険のロードサービスを呼んで修理工場までレッカーしてもらったのですが、ロードサービスが車での時間、レッカーで運ばれた後と修理された車を取りに行くための交通手段など、不慣れで時間がかかり大変なことからも多かったのですが、そういうことからも開放されます。

トヨタは自動運転社会の到来を想定して、世界最大手配車サービス企業であるウーバー(Uber)に5億ドル(550億円)の出資を決めました。

トヨタがウーバーに5億ドル出資

2018目8月28日、 トヨタ自動車<7203.T>が、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]に約5億ドルを出資すると発表した。

自動運転技術を活用したライドシェアサービスの開発促進と市場への投入を目指し、両社の協業を拡大する。

ウーバーを巡っては、ソフトバンクグループ<9984.T>率いる投資家連合が1月、ウーバーに出資。ソフトバンクが筆頭株主となった。(ロイター)

トヨタだけでなく、世界の自動車メーカーはUberのような配車サービスだけでなく、カーシェアリング企業と提携を進めています。
車を売るのが目的の自動車会社が、車を持たないカーシェアリングを普及させようとしているカーシェア企業と提携するのはおかしな話のように思うのではないでしょうか?

しかし、MaaSによるライドシェア社会の実現が予測される中、自動車会社も車を個人に買ってもらう時代に終りが来ると想定し、いかに自動運転のライドシェア社会で生き残るかを考え始めたに違いありません。

自動車会社が今こうして車を作り販売している間に、カーシェア企業は短時間の移動や用事で利用する人々の利用状況、利用コース、利用頻度、利用人数、年齢など様々な情報を蓄積しています。

天候や曜日、時間帯により渋滞状況が変わり到達時刻の予想が難しい中、グーグルマップの経路予想の予定到着時刻の精度はどんどん上がっています。

それは、多くの人が利用することで、様々な時間帯でたくさんの移動データが入手できているからです。

多くの人が利用することで、たくさんのデータが手に入り、そのデータを元に予測する到着予定時刻の精度が更に高くなる。

制度が高くなるとさらに利用する人が増えて、さらに精度が上がります。

このグーグルのように、カーシェアのデータの蓄積をし始めているカーシェア企業は、来るべき自動運転のライドシェア社会において非常に価値のある企業となってきています。

完全自動運転の時代が来れば、MaaSにより人もモノも最大の効率性で安全に移動することができます。

そう遠くない将来、自動車は「所有」から「シェア」するものに変わり、若者のクルマ離れという言葉は消滅します。

老若男女みんな車離れという現象が起こります。

そうなれば、車の運転は移動の手段ではなくなり、本当に趣味の1つとなり、運転が好きな人が好きなときだけするものになるでしょう。

今後、自動車産業を取り巻く環境は大きく変わることは間違いありません。

競争相手もルールも大きく変わる自動車業界、既存の自動車会社が来るべき社会で、主役の座に座り主導権を握れるのかさえもまったくわからない状況です。

自動車会社にとっては生き残りをかけた戦いがすでに始まっています。

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【追記】
本日、トヨタとソフトバンクがMaasで共同会社を設立するというニュースが入ってきました。
トヨタとソフトバンク提携自動運転車


トヨタ自動車<7203.T>とソフトバンクは4日、自動運転車による移動サービス分野で包括的な協力を推進すると発表した。

トヨタとソフトバンクの本格提携は初めて。

両社は新会社を設立し、2018年度内をめどに共同事業を開始、20年代半ばまでにトヨタの電気自動車(EV)「e-Palette(イー・パレット)」を活用した自動運転移動サービスを展開する。

新会社は「MONET Technologies(モネ テクノロジーズ)」と命名、ソフトバンクが50.25%、トヨタが49.75%を出資する。

MONETは、トヨタのコネクティッドカー情報基盤である「モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)」と、ソフトバンクの「IOTプラットフォーム」を連携、車や人の移動などに関するさまざまなデータを活用して、新たなサービスを展開する。

世界の自動車メーカーやIT関連企業は、これからの成長市場として「モビリティー・アズ・ア・サービス」(MaaS=マース)と呼ばれるモビリティーを活用したサービスの展開に取り組み始めている。

トヨタとソフトバンクは、MONETを通じてMaaS市場の新たな事業機会を開拓。

2020年半ばまでに立ち上げる新サービスでは、イーパレットを活用し、移動中に料理を作る宅配事業、移動中に診察を行う病院送迎、移動型オフィスなどのモビリティーサービスを展開する。

また、将来はグローバル市場への進出も視野に入れるとしている。

発表会見には、ソフトバンク側から同グループの孫正義社長、ソフトバンクの宮川潤一副社長、トヨタからは豊田章男社長と友山茂樹副社長が出席した。
会見の中で、宮川ソフトバンク副社長は新サービスについて、全国100拠点を目標するとし、交通や移動について深刻な課題を抱える地域を優先したいと語った。
また、連携事業は両社間だけでなく「いろいろなサービスの会社と自動運転車を統合した新しいモビリティーの世界をつくりたい」との方針を示した。

友山トヨタ副社長も「いずれは仲間を増やし、グローバルな展開をしていきたい」と述べ、世界的な成長市場となっている移動サービス分野での主導権確保に意欲をのぞかせた。(ロイター)

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