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アルゴ注文ができる楽天証券のマーケットスピード2の無料条件とメリット・デメリット


楽天証券のリアルタイム株価更新取引ツール「マーケットスピード2」が、2018年10月28日にデビューします。

現在も可動している「マーケットスピード」も長年投資家に愛用されてきましたが、今回の「マーケットスピード2」はとんでもない機能を引っさげてのバージョンアップです。

何がすごいかと言うと、「マーケットスピード2」によって個人投資家が初めて

アルゴ注文が可能になります

高頻度取引(HFT)とは、High frequency tradingの略でプログラムされたコンピューターが1000分の1秒のミリ秒単位での売買が可能で、1秒間の間に高頻度で注文やキャンセルを繰り返すことを言い、それをアルゴ、アルゴリズム取引とも呼ばれています。

今では人間が瞬きしている間に1万回の注文とキャンセルを行えるといい、100分の1秒のミリ秒ではなく100万分の1秒のマイクロ秒の世界になっています。

このようにアルゴは人間では到底できない秒速の注文、売買頻度を行うわけですが、それを楽天証券の「マーケットスピード2」が個人投資家でも再現可能にしてくれるわけです。

その「マーケットスピード2」で使えるアルゴ取引は以下の通りになっています。

✅アイスバーグ注文
✅スナイパー注文
✅トレイリング注文
✅リザーブ注文
✅リンク注文
マーケットスピード2アルゴ注文ラインアップ

ここから各アルゴ注文の詳細とメリット、デメリットや注意点などを説明していきたいと思います。

1.アイスバーグ注文

アイスバーグ注文


アイスバーグ注文とは、複数株の注文を少しずつ小出しにして発注できる機能です。

1万株を100円で買いたいけど、出来高が少なく注文数も少なく板が薄い銘柄の場合、100円で1万株の注文を出すと、

「こんなにたくさん買いたい人がいるなら、出している売り注文をもう少し高い値段にしよう」
「100円で1万株買いたい人がいるから99円や100円では買えそうにないな。買い指値を99円から101円にしよう」

といった投資家が現れ、自分の注文のせいで買いたい値段で買える可能性を下げてしまいます。

アイスバーグ注文


こうした板が薄い銘柄には「アイスバーグ注文」は非常に有効です。

「アイスバーグ注文」を使うと、注文が小出しに出されるため、氷山の一角のように注文の一部しか他の投資家には見えません。

板の薄い銘柄の取引や大口の注文を目立たせたくない場合に特に有効です。

アイスバーグ注文の特徴とメリット

★特徴★
✅1つの注文を少しずつ小分けにして発注できる
✅氷山の一角のように自分の注文の一部しか他の投資家には見えない
✅取引が活発でない銘柄や大口の注文を目立たせたくない場合に特に有効

★メリット★
✅自分の注文を見た他の投資家に先回りされる可能性が減る
✅自動で分割発注できるので、自分で発注する手間が省ける
✅分割発注しても1つの注文として手数料をまとめられる

「アイスバーグ注文」の具体的な注文方法は「マーケットスピード2」の注文画面を見ながら確認します。

アイスバーグ注文


「アイスバーグ注文」を発注する際に入力する項目は次のとおりです。

市場:アイスバーグ注文ではPTSを個別に指定することはできず東証のみ指定可能。ただし、SORを有効とすることは可能
注文数量合計:注文したい全体の数量
分割注文回数 :注文全体を何回に分けて発注したいかを指定(指定範囲は2回~50回)
分割方法:「注文全体を均等に分割(割り切れない場合はなるべく均等となるように分割)」か、「自動でランダムに分割する」かを指定
価格:指値、成行
執行条件:アイスバーグ注文では、本日中のみ指定可能
口座区分:特定口座、一般口座
注文詳細:クリックすると「アイスバーグ注文詳細」が表示され、注文全体がどのように分割されるか確認可能

アルゴ注文から「アイスバーグ注文」を選択すると、「注文数量合計」と「分割注文回数」を入力できます。

目立たないように100株ずつ、10回に分けて合計1000株買いたい場合は、「注文数量合計」を1000、「分割注文回数」を10と入力します。

そうすると、まず100株注文だけ注文が出され、それが約定するとさらに100株注文が出されるという感じで、今発注されている注文が約定するまでは次の100株は発注されないという仕組みです。

このようにして「アイスバーグ注文」を利用すると、他の投資家に、合計でどれだけ買おう(売ろう)としているのかが把握されないようにでき、先回りされて不利な値段で売買することになる可能性を下げることができます。

また、「アイスバーグ注文」を使い小分けにする株数ですが、「均等」に小分けにすることもできますし、次のように株数を「ランダム」にすることもできます。

<アイスバーグ注文


ランダムにすることで、他の投資家に「アイスバーグ注文」であることを把握されにくくなりますし、もし把握されたとしても次は何株注文を出すかを推測されにくくなるというメリットがあります。

2.スナイパー注文

スナイパー注文


指定した価格の気配が表示されるまでは発注せずに待機し、表示されたときに瞬時に発注する機能です。

さらに、約定しなかった分は自動的に取り消され、指定した気配が再度表示されるまで待機するため、自分の注文を他の投資家に見せなくすることができます。

取引があまり活発でない銘柄を取引する場合に特に有効です。

スナイパー注文の特徴とメリット

★特徴★
✅指定した価格の気配が表示されるまでは発注せず待機し、表示された時に瞬時に発注する
✅約定しなかった分は自動的に取り消され、指定した気配が再度表示されるまで待機
✅取引が活発でない銘柄や大口取引を目立たせなくない場合に特に有効

★メリット★
✅大きな注文を執行する際に、自分の手口を他の投資家に悟られないで執行できる
✅自分の注文を板に表示させないことで、有利な価格で取引できる可能性が高まる
✅相場状況を監視せずに自動で発注できるので手間が省ける

「スナイパー注文」の具体的な注文方法は「マーケットスピード2」の注文画面を見ながら確認しましょう。

スナイパー注文画面


例えば最良気配が100円以下になったら、買い注文を発注するという条件で2000株を発注すると、100円以下の売り指値注文が出ない限り、自分の2000株の買い注文は待機状態になり市場には出ません。

その状態で100円以下の売り注文が出た瞬間(アルゴ注文なので瞬間と言うよりミリ秒速)で自分の買い注文をぶつけてくれます。

2000株を一回で買えたのならそれで良いのですが、もし全株買えなかった場合は、注文をすぐに自動で取り消してくれて、再び100円以下の売り注文が出てくるまで、注文の準備体制に入ります。

一瞬のチャンスを逃さない、本当にスナイパーのように獲物を狙う注文方法です。

「スナイパー注文」は「アイスバーグ注文」と同様に、自分の大きな注文数を他の投資家に隠せることで、不利な条件で買う可能性を下げたり、約定しにくくなる可能性を下げることができます。

スナイパー注文


3.トレイリング注文

<トレイリング注文


逆指値注文を設定しつつ、株価が自分にとって有利な方向に動いた場合は逆指値価格を自動で修正する注文です。

損失を限定しつつ、利益の拡大を狙うことができます。

現物取引の売り注文と信用取引の返済注文でのみ利用することができます。

トレイリング注文の特徴とメリット

★特徴とメリット★
✅逆指値を設定しつつ、株価が自分にとって有利な方向に動いた場合は逆指値価格を自動で修正
✅損失を限定しつつ、利益の拡大を狙える
✅「損切は早く、利食いは遅く」という投資上級者の戦略が誰でも使える
✅有効期間は30営業日先まで設定が可能なので、中長期的な目線でじっくりと株価を監視できる
トレイリング注文


株は買いのタイミングも難しいですが、それ以上に売るタイミングが難しいと言われています。

売ったらさらに上がって、上の図のパターン1のように「持っていればもっと儲かっていたのに早く売りすぎた。。。」となったり、パターン2のように反発を期待してなかなか損切りできない間に、ズルズル下げて「早く売っておけばこんなに損をしなかったのに。。。」という苦い経験は投資をしている人なら誰もが一度は経験したことがあると思います。

「もうはまだなり、まだはもうなり」という株式格言があるように、「もう反発するだろう」と思ったときほどまだ下げて、「まだ上がるだろう」と欲を出した途端、下げ始めるということがよく起こります。

「トレイリング注文」は○○円に以下に下がったら売りという、利益や損失を確保できる「逆指値注文」に株価の値上がりに合わせて「逆指値」の価格を上げていく機能が付いたものです。

トレイリング注文


上の画像は「トレイリング注文」の発注画面です。

例えば株価1万円で買った株を9000円で逆指値注文をする、株価が9000円以下に下げた場合、自動的に成行注文が発注されます。

このときは「初期条件」の欄の「市場価格が○○円以下なら成行(本日中)で執行する」というところに9000と入力します。

もし、逆指値注文が発動された場合、成行注文が出されるので、その時の他の人の買いと売り注文の注文状況によって9000円ピッタリで売れるかどうかは分かりませんが、予め下がった時の損実を確定させておくことができます。

「トレイリング注文」というのは、株価が上昇した場合9000円と設定していた「逆指値」を株価上昇に合わせて自動的に上げていってくれる注文のことです。

例えば「高値より1000円下がったら成行注文を出す」というトレイリング条件を設定すれば、株価が10500円まで上がれば、「逆指値」も高値より1,000円下の9500円に自動的に変更されます。

このように、株価上昇時は「逆指値」を上げていくことで利益拡大を狙いながらも、下落に備え利益確定や損切り設定もしっかり行っていくことができるので、次の2つに当てはまる方には非常に有効な注文です。

✅値下がりは心配だけど、値上がりしたら利益も狙いたい
✅売り時を逃さずに利益を確保したい

「トレイリング注文」は、相場に張り付かないでも、設定どおり自動で「逆指値」の変更を行ってくれるので、日中マーケットを見れない人にとっては非常に有効です。

4.リザーブ注文

リザーブ注文


日時や株価を指定して発注できる機能です。

日時指定では、30営業日先まで8:00~14:59の分単位で指定できます。

決算発表や経済指標の発表に合わせて取引する場合などに便利です。

また株価指定では値幅制限外の価格を指定できます

★特徴★
✅日時や株価を指定して発注できる予約注文
✅日時指定は、30営業日先まで8:00~14:59の間で分単位で指定可能
✅株価指定は、値幅制限外の価格を指定可能

★メリット★
✅あらかじめ注文を出すタイミングを予約できるから発注タイミングを逃さない
✅値幅制限外の価格でも指定ができるので、急騰や急落にも備えられる

値幅制限外の価格でも指値注文ができるので、「年初来高値を更新したら買う」という順張り注文の予約や、逆に「年初来安値を割り込んだら買う」という逆張り注文の予約ができます。

また、日時指定では、「来週の月曜14時の決算発表の1分前に買う」という予約注文や「月末の権利付き最終日の引け間際の14時59分に買う」ということもでき、アイデア次第でいろいろ面白い注文ができそうです。

このように具体的な「リザーブ注文」の使い方を見てみると、短期投資よりも中長期投資をする人に魅力的な注文方法だと言えそうです。

5.リンク注文

リンク注文


最大10個の注文を連続して登録できる機能です。

注文は銘柄や売買の種類に関係なく自由に組み合わせることができ、通常注文、逆指値付通常注文、逆指値注文、トレイリング注文を利用することができます。

自動で次の注文が発注されるので、相場や約定結果を見ていなくても取引できます。

★特徴★
✅事前に条件を登録することで、最大10個まで連続した売買を自動的に執行可能
✅注文は銘柄や売買の種類に関係なく自由に組み合わせることができる
✅イフダンOCO注文の利用が可能(1つ目に新規注文、2つ目に決済注文として損切りと利食いを両方設定する)
✅前の注文が約定すると、自動で次の注文が発注されるので、相場や約定結果を見ていなくても取引が可能

★メリット★
✅銘柄や売買の種類に関係なく、一連の取引を事前に設定できる
✅相場や約定結果を常にチェックしていなくても自動で注文を出せる
✅新規注文と同時に、決済注文で損切りと利食い(IfDone-OCO注文)の両方を設定できる

通常、A銘柄を売ってから新たにB銘柄を買いたい場合、

A銘柄の売り注文を出す

A銘柄の約定を確認し

B銘柄の買い注文
リンク注文


自分で約定結果を確認してからでないと、次の注文が出せませんでした。

リンク注文


ただ、市場が開いている日中、ずっと相場をチェックできない人がほとんどなので、このような取引はなかなか難しいという現実がありました。

しかし、リンク注文なら

事前に条件を登録しておけば、前の注文が約定すると自動で次の注文が発注されます。
リンク注文


作業は条件登録だけ、あとは自動で発注をおまかせできます!

リンク注文は次のような方におすすめです。

✅日中は忙しくて相場や約定結果が見られないから、夜のうちに一連の注文を全て作っておきたい
✅いちいち約定を確認し発注する手間を省きたい
✅新規注文を出すときに、同時に利確と損切りの決済注文の両方を設定しておきたい

事前に条件を設定しておけば、「利確、損切り注文を予約しておきながら銘柄の乗り換え注文を予約できます」また「新規注文の際に、注文が約定すると同時に損切りと利確の決済注文も可能です」

リンク注文は、相場を見れない忙しい方への強い味方になるはずです。

ほとんどの人が無料。マーケットスピード2の利用料金

マーケットスピード2の利用料金は3ヶ月で2500円(税抜)となっていますが、無料条件がたくさんあります。

★マーケットスピード2の使用料金無料条件
(以下の条件に1つでも該当すれば無料で利用できます)

✅初めての利用者は3ヶ月間無料
✅信用口座、先物・オプション口座、楽天FX口座開設している
✅楽天銀行の口座を開設し、マネーブリッジ、自動入出金(スイープ)を設定している
✅利用申請の前営業日、または申請時の預かり残高30万円以上
✅過去3ヶ月に、国内株式、米国株式、中国株式、先物オプション、カバードワラントのいずれかの取引がある

ということで、一番カンタンなのは信用口座を開くことです。一度口座を開けば、楽天証券で取引がなくてもずっと無料でマーケットスピード2を無料で利用できます。

まとめ

「マーケットスピード2」のおかげで、今まで機関投資家のみが使えた「アルゴ注文」がついに個人投資家に解禁されることになりました。

今回の「マーケットスピード2」登場は個人がアルゴ注文を行えるようになるという点において、証券史に残る出来事になるでしょう。

もちろん「マーケットスピード1」と同様、四季報も見ることができます。

今までは、どちらかというとデイトレーダーに重宝されたツールでしたが、マーケットスピード2はアルゴ注文が搭載されているため、日頃、場中を見ることができない忙しい人たちにとっても最も有能なツールになることでしょう。

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