経済市場雑記

セブンイレブンがセミセルフレジを導入。ただし急務であるコンビニスタッフの作業負担軽減への効果は限定的


セブン―イレブン・ジャパンは利用客が専用の支払機に代金を入れて精算する「セミセルフレジ」を都内の直営店に導入した。
初期のテスト段階で、今後の拡大計画などは未定という。
利用客の待ち時間削減や従業員の作業負荷の軽減につながるかを検証するとみられる。
「セブン―イレブン千代田二番町店」(東京・千代田)にセミセルフレジを1台導入した。7月末には川崎市の店舗のレジも一部セミセルフにしており、2店目の実験店となる。
同社がセミセルフのレジを試験導入するのは今夏が初めて。
セミセルフのレジでは、従業員が商品のバーコードを読み取り、袋詰めする。会計は利用客が支払機で現金やクレジットカード、電子マネーなどで済ませる。
セブン側は「テスト段階」として、実験の期間や拡大計画などの詳細を明らかにしていない。
一方、セブン幹部は「実店舗の強みは接客であり、レジを完全に無人にするという考えはない」と話す。人手不足感の強まるなかでも、接客という強みを生かしつつ利用客の利便性も高める仕組みをつくる考えだ。(日本経済新聞)

セミセルフレジはレジ打ちまでは店員さんがやってくれて、側にある精算機でお客が支払いを行うという仕組みで、スーパーではよく見かけるようになったと思います。

セミセルフレジを導入することでレジ待ちの混雑は多少なりとも解消されるはずですが、働くスタッフ側にとってはセルフレジとは違いレジ打ちの作業が必要なことには変わりなく作業負担軽減の効果は限定的です。

また、経営者にとっても人件費削減とまではいかず、お客のレジ待ち時間を短縮するためだけにお金を使いセミセルフレジを導入するようなものです。

そうであるなら、なぜセミセルフレジではなく、レジ打ちもお客自身が行うセルフレジしないのかと思うわけですが、セルフレジにしたところでスタッフのカウンター内での仕事はほとんど減ることがないのは明らかです。

セルフレジを導入したところで、発注や品出しだけに集中できる状況ではなく、タバコ、切手、チケットの販売、郵便物の受け取り、公共料金等の支払い、店内調理メニューの増加により調理作業の負担増など、年々増えているカウンター内での仕事に追われることには変わりありません。

結局は、支払いだけをお客にやってもらセミセルフレジを導入したところでスタッフの作業負担の軽減はごくわずかであり、それにより作業効率が上がり、少ないスタッフで店舗運営が可能になるというレベルではなく、求職者からも敬遠される仕事であり続けるでしょう。

昔はコンビニの深夜バイトは時給が良くそれを目当てに働く人もいましたが、今のコンビニはスタッフ一人ひとりがやる仕事の種類があまりに多く、時給目当てで働くには割に合わないため若者から敬遠される外国人に頼るしかない店舗も多い状況です。

オーナーは妻が昼間、夫は深夜の二交代制で休みなく働き続けるのが当たり前で、人手不足により店舗運営の崩壊を避けるため家庭崩壊も辞さない覚悟でないとコンビニ経営は成り立たなくなっています。

一年中求人を出しても、主婦が昼間の時間帯に応募があるくらいで、品出しが多く来客数の多い早朝~朝、主婦の労働力が見込めない夕方から深夜にかけての時間帯における人手不足は本当に深刻です。

コンビニ求人


朝勤募集、昼勤募集、夜勤募集、深夜勤募集、つまり24時間ずっと募集

日経新聞の記事によると、セブンイレブン幹部は「実店舗の強みは接客である、レジを完全に無人にするという考えはない」と言っているようですが、接客が強みなんてのんきなことを言っている場合ではありません。

これがコンビニ業界でトップを走り続けているセブンイレブンの幹部の言葉だとはにわかには信じがたいレベルです。

上の動画にあるようにローソンはパナソニックと共同でRFIDという電子ダグを商品に付けることで、袋詰から精算支払いまでを無人で行えるように研究を進めています。

セブンイレブンの幹部は接客が強みだと言っていますが、低い時給で数多くの作業が要求され、品出しをしていても調理をしていても、接客によって仕事が中断させられることが多く自分のペースで仕事ができないことでのストレスも多いスタッフに強みと誇れるレベルの接客を要求するのはあまりにも酷です。

コンビニはフランチャイズ展開で成り立っている業界ですので、本部は売上の○%、粗利の○%と言った仕組みで、フランチャイジーである店舗オーナーから上納金を回収できるので、店舗が増えれば増えるほど本部の儲けが増える仕組みですが、店舗乱立による競争の激化、慢性的な人手不足、年々増える店舗内での作業量等で、フランチャイジーである店舗オーナー、スタッフともかなり過酷な状況に立たされています。

私の知り合いにも脱サラ、夢の独立を果たすため夫婦でコンビニを始めた人がいますが、人手不足のため夫婦で休みなく働き続けなければいけない状況が続き、体力に限界が来たため、黒字でしたが店を閉めました。

経営ノウハウがない素人でも経営を始められるため脱サラを夢見るサラリーマンなどからのフランチャイズのニーズは衰えませんが、フランチャイズの多くは本部が一人勝ちできるようになっています。

脱サラ、独立を夢見て邁進するのは構いませんが、フランチャイズに加入するのに数百万円、初期投資に総額数千万円支払って、年中無休でのオーナー自ら深夜働き続けるくらいならそのお金でセブンイレブンの株を買って、フランチャイズオーナーからの上納金の一部を配当として頂きながら、一日数時間やりたい仕事をしている方が人間らしい生き方ができるでしょう。

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